(3月25日(水)午後7時~8時50分 広島市まちづくり市民交流プラザ マルチメディアスタジオ)
斉藤 克幸(さいとう かつゆき/JAGDA)比治山大学 短期大学部 美術科 準教授
グラフィックから見たプロダクト
須藤 将(すとう すすむ/JIDA)(有)パラガン 取締役社長
プロダクトから見たグラフィック
モデレーター; 川原 芳夫(かわはら よしお/JAGDA)
ディレクター Webコンサルタント
参加者; 28人
はじめに2名の発表者から、それぞれのタイトルについての意見発表があり、引き続き、参加者も巻き込む形で質疑応答をおこなった。
斉藤氏からは、日常、工業製品を購入し使用している一消費者の立場に立って、現在及び過去の製品デザインに対する思い入れ、拘り、不満、疑問が直截に表明された。そして、スタンダードデザインこそ、工業製品が目指して欲しいデザインであるとの主張が語られた。
須藤氏は、工業デザイン、商業デザインの業務を長く経験し、現在はウェブデザインに携わっている自己の立場から、狭義のグラフィックに限定することなく、特に隆盛の一途にあるウェブデザインを中心にその現状と問題点を解説し、関係者の意識改革と総合的なマネージングの重要性を指摘された。 質疑応答に入ると、スタンダードデザインとは何か、から始まり、パソコンに拠るデザインの類型化、美なるものの基準崩壊と個性尊重のためのカスタマイズ等々、予期していなかった議題が続出した。時間の関係もあり必ずしも議論は尽くされたとは言い難い。
最後に、モデレーター(川原氏)とJIDAブロック長(田中氏)より、来年度に向けて、当サロンを進化した形で継続発展させていきたい旨の意思表明があり、閉会した。