※受賞者には個別に連絡します。
※最優秀賞を同率2点としたため、賞金は2者で折半となります。
【今後のスケジュール】
九州・中国地域の5 大学、1 高専と4 つの専修学校から59 件の応募があり、JIDA の
理事、会員など現役デザイナー12 名による厳正な審査の結果、最優秀賞2 件、優秀賞2
件、入選5 件の計9 件を入賞と致しました。
審査は、個人情報を伏した状態で各審査員による票入れを行い、得票数の多い順に作品
を並べ、再度、審査員の協議によって入賞対象を選び、その中から最優秀賞、優秀賞、入選
を選出する手順で行いました。最優秀賞の選出では、候補2 件の評価が拮抗したため、賞
金を折半する形で両者を最優秀賞に選出することに致しました。
応募されたいずれの作品も、さまざまな観点から魅力的な“うつくしいくらし”や“うつ
くしいもの”をとらえてあり、難しい審査となりましたが、入賞作品に共通した評価は、
“うつくしいくらしやもの”の新しい作法に対する考え方を“かたち”に的確に表現されて
いた点にあったと言えます。
最優秀賞の「Soft Drops」は、柔らかなペーパーウェイトによる佇まいの作法をやさし
いかたちに表現し、「pita」は、地場産業を活かした陶器とシリコンの組み合わせで、食器
の保存と収納に対する新しい作法を提案しています。
優秀賞のお絵かき用の「画用紙トレイ」は、未来を託す子どもの創造力を引き出すため
の作法を木製のトレイに込め、「G-cut」は、テープディスペンサーの非使用時から使用時
へ移行する巧みな作法を見事に表現しています。
光の変化による時の作法を表した「Sun Tics」、バッグの置き場を作法する「Luner」、
「BIS」は子どもの行為をサポートする作法を、また「hanami」は四季を愛でる作法を酒器
に、そして食卓の作法をうながすランチョンマットの「ORIGAMI」など、入選作品のいず
れもが新しい作法に対するかたちのあり方を提案しています。
惜しくも選外となった作品にもキラリと光るユニークな提案が多く見受けられまし
た。今回応募した学生諸氏が、このコンペティションを通して、「ひと」と「もの」と「場」、そしてその関係をデザインする「うつくしい作法のあり方」を一端でも感じることができたのであれば幸いです。
応募ありがとうございました。そして受賞者の皆さん、おめでとうございました。
審査委員長 浅香 喬(JIDA 理事長)
審査員一同
今年で60周年を迎えるJIDA(公益社団法人日本インダストリアルデザイナー協会)と、KIGS(北九州イノベーションギャラリー)が学生デザインコンペティションを開催します。
これからの“うつくしいくらし”とは何か?くらしを彩る“うつくしいもの”のあり方についての皆さんの想いを提案してください。
JIDA60周年記念ロゴマーク